ロゴ 荒川アンダーザブリッジについて

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もはや破天荒すぎる

唐突だが、ここでホームレスというものに対して考えてみよう。ホームレス、英語訳してみる『Homeless』ということだが、字のごとく家を所有していないという人達のことを指している。日本でもこうしたホームレス問題は度々世間を話題にさせる事はある、近年ではそういった特定の住所を持つことが出来ない若者などがこの不況という荒波に飲まれたことによって、増加している。事実かどうかなどはさておくとしても、こうしたホームレスに対する一般的なイメージをあげるとすると、どのようなものがあるだろうか。筆者なりに独自の見解でイメージを挙げてみることにした。

ホームレスの特徴

  • 全身真っ黒、お風呂に入っていないため垢だらけ
  • 清潔にしていないため、体から放たれる異臭はもはや歩く核弾頭
  • お金がないという割りにお酒を買うだけのお金はある
  • ダンボールハウスでの生活、中を見ると意外に豪華
  • 本人ないし、縄張りの側にお布施を求める僧侶のように缶を用意している

という感じだろうか。ここで1つ明記しておくと、ホームレスという人々に対して嫌悪感を抱いている感情をあおるというものではなく、筆者があくまで考えているホームレスというものがどのようなものなのかという、個人的な意見を述べているだけに過ぎない。曲解だと思う人もいるだろう、そうした誤解のないように言っておくのでその点についてはご了承頂きたい。だが良いイメージというものを抱いている人はほとんどいないだろう、それに迷惑している人もいるかもしれない。ホームレスをしている人がどうしてそのような生活を強いられるようになってしまったのかといった背景など、所詮他人事に過ぎない。だからこそ誰もがそんなことを気にする余裕などない以前に、興味というものを持っていない。ひどいことを述べているが、これが現実ではないだろうか。

そんな人々に対してお金を渡す、食事を配給する、そんな取り組みをしている人々の活動についても非難などをするつもりはない。純粋に人として為すべきことをしようとしている善行だと考えてもいる、ただその行いも時に行き過ぎていることがある。そもそも誰もそんな家を失った生活などをしたくてしているわけではない、なら尚のことそんな人々に対して手を差し伸べるべきなのはボランティア活動を行なっている人々ではなく、日本という政府機関が救済をして行くべきではないだろうか。日本のみならず、どの国においてもこうした家を失った人々に対して何も支援しないことが多く見られる、そんな人々に対して人並みの生活を与えるのは国としての責任だろう。

日本は特に基本的人権ということで、人間の生活にも最低保障というものを設けて支援して行く義務を持っている。しかしそれでも頑なにそうした行いを否定するホームレスがいたりする。何故そうするのか等は個人の自由かもしれないが、そんな人々を救うためにも保障というものはしっかり行っていく必要がある。

また来たる2020年には東京オリンピックも開催されることになると、そういった人物が街中に存在していることを好ましく思わない外国人もいるはずなので、そういった際には国がホームレスの人々に対してどのような対策を講じていくのか、密かに注目してもいいかもしれません。

というところではないだろうか、ホームレスというモノは自らがなりたくてなった人たちなど、現実に存在していないという風に考えた方がいいだろう。そしてホームレスになどなりたくないと感じる人も居なければ、ホームレスというものに行為を抱く人もいないと考えて問題ない。運命的な出会いとなる事はあるかもしれない、ただそれも別の意味での出会いという、犯罪に巻き込まれてしまうといったものになると思う。

創作においてもそうだ、ホームレスを題材にしている作品というものを見てみると、大半がダークストーリーとして、サスペンス、もしくはホラーといった方向へと作品を転換させられていくものだ。ホームレスという題材は決まってそんなマイナス方向へとイメージが固定されていると考えて問題ないだろう。

そんなホームレスという、取り上げにくい作品でありながらここまで面白おかしい作品へと昇華させることができた物があるだろうか。正直なところ、筆者はこの作品を見たときにこの物語に登場してくるホームレスというのはエキセントリックすぎるだろうと、常々感じている。その作品のタイトル、スクエア・エニックス発行のヤングガンガンで現在でも連載され、さらにアニメ化、テレビドラマから映画化といった実写作品としても取り上げられることになった『荒川アンダーザブリッジ』という作品をご存知だろうか。この漫画はホームレスを題材にしている漫画になるが、もはや登場人物達の大半がホームレスとは名ばかりのとんでも超人ばかりとなっている。筆者が初めてこの作品を知ったのは、たまたま深夜テレビを付けているとテレビでアニメ第一期1話が放送されたので、そのまま閲覧することになった、といういきさつで作品を知った。ある意味衝撃だった、うん、確かに衝撃だった。そんな荒川アンダーザブリッジについて色々と紹介していこう。

作品の概要、というか主旨

荒川アンダーザブリッジ、という言葉を聞いて筆者がまず始めにピンと頭の中で閃いた場所などを示すと、それは東京の荒川を連想した。いわゆるおかっぱ頭の武田鉄也がドラマの中でしょうもない三文芝居を披露して、毎年変わらない河川敷を通って登下校を繰り出している問題児たちと共に切磋琢磨して行く話が舞台となった場所に属している、あの荒川だ。そんな荒川の河川敷に住んでいるホームレス達の生活が物語のメイン舞台となっているわけだ、コレだけを聞いてどんな想像を思い浮かべるだろうか。荒川の河川敷においてホームレス生活をすることになった主人公が縄張りを掛けて先住民たちとバトルして、ゆくゆくは河川敷を統括するホームレス王になる、という話ではない。色んな話がごちゃまぜになっているが、そんなことはいい。それとも河川敷に住んでいることで犯罪事件に巻き込まれてしまい、それを劇的に解決へといざなって行くといった、そんな素晴らしい話が繰り広げるモノではない。

遠まわしに語ると話がややこしくなるので言うが、簡単に言えば前編に通してコメディギャグというのが今作品のテーマとなっている。ここまで引っ張ってきてそういうオチかよというなかれ、しかし改めて考えてみると、実はアニメとして放送されたとき、この作品を製作した会社が実はあの超有名な会社だった問うことに気付いて、軽く筆者としては衝撃を受けている。『株式会社シャフト』、『物語シリーズ』を始め、オリジナル作品である『魔法少女まどか☆マギカシリーズ』を製作した会社だ。あの会社がこの作品のアニメ版の製作をしたというのは、正直筆者としては知らなかった。よく考えると前年度には『化物語』が放送されているので知っている人ももしかしたらいるのかもしれないが、その当時の筆者としては知る由もなかった。

今になってそう考えると、確かに作中で展開されているキレのあるギャグと展開、そして作中のスピードなどがシャフト独特の尺の使い方そのものだ。だからこそアレだけ面白く、緩急豊かな作品となっていたのかもしれない。まぁともかく、そんな感じとなっているわけだ。

物語のあらすじ

ではこの物語のあらすじというものを紹介していこうと思うわけだが、基本的に話は継続しているが、一話事の短編形式で展開されていくのが基本的な流れとなっている。時々続編的に長く続くこともあるが、基本は1話完結的に話は進行して行く。そもそもギャグ話で継続して話を展開して行く事は中々ないだろう。

さて、そんな事はおいておくとしてこの荒川アンダーザブリッジの大まかなあらすじを紹介しよう。

あらすじ

主人公である市ノ宮行(のちにリクと呼ばれる)は世界的に有名な財閥の御曹司として、幼少期の頃から英才教育をされている生粋のエリート青年である。そんな彼はとある日、荒川にあるとある橋を歩いていると、エキセントリックな子供たちがズボンを綺麗に脱がしてしまう。ズボンを橋を支える棒のところに括りつけられてしまい、何とかしてその自身のズボンを取ろうとするが、そんな中で橋に腰掛けて釣りをしている一人の少女と出会う。

そこで少女が行に手を貸そうかとするが不用と答え、そんな彼の言葉を尊重するが、行はズボンを取った矢先に橋の下の川へと落下してしまうのだった。次に行が目を覚ますと、橋のところにいた少女『ニノ』と名乗る少女に助けられたという事実に気がつく。幼少期の頃から他人に貸しを作る事は恥とされていた行にとって、命の恩人たる女性にどんな形で借りを返せばいいのかと悩んでしまう。そんな行に対してニノが出した条件とは、

『なら私に、恋をさせてくれないか?』

というものだった。こうして借りを返す名目で、行はニノと晴れて恋人として付き合い、何故か彼もまた河川敷でホームレス生活を始めることになるのだった。しかしこの河川敷には一癖も二癖も曲がり曲がっているそのほかの住人たちも住んでいたのだった。これはそんな荒川の橋の下にある河川敷で繰り広げられているちょっぴりおかしい少女と、そんな少女に借りを返すために恋人として暮らすことになった行と、河川敷の住民達の物語である。

というところだ。ホームレスという題材をテーマにしているわけだが、こちらの話を見てどれくらいの人がここからギャグとして転換して行くのだろうと考えると思う。というよりも本編で繰り広げられている内容はもはや全てにおいてギャグに他ならないのだ。

呆れるほど、というより良くここまでこの作品を昇華させることに成功したものだということにむしろ関心を覚えるくらいだ。それもそうだ、中々取り上げにくいネタな上、さらに内容によっては批判などを強く受けることになる、下手をすれば人権に関わる重要な問題となるなど、面倒くさいことが起こってしまうことも今では十二分にありえるからだ。

ある意味ではチャレンジ精神に富んでいる作品として語ることも出来るだろうが、ここから先はもはや無双過ぎる内容となっている。しばしば筆者も作品を閲覧している中で置き去りにされてしまっているところがあった。テンポが良いというべきなのかもしれない、でもそこが面白かったりする。分からない人には分からないかもしれないが、この作品の見所はそんなコミカルな展開が大いに期待できる内容となっているのが一番の特徴と見て良いだろう。