ロゴ 色んな意味で危ない人達

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今さらですけど、凄い人達ばかりです

荒川の河川敷に陣取っているこうしたホームレス、というには余りに突飛な人々が住んでいることは先ほど紹介した三人においても大体想像がつくだろうと信じよう。筆者もこの作品を始めて閲覧したときには河童を自称している人、星型の被り物をしている人など、こんなホームレスがいたら逆に異色過ぎてすぐに警察やら何やらが介入して強制退去させられることになるだろうなぁと感じていたものだ。現実でもそうだ、基本的に都会などで外泊する際には野宿など認められてはいない、そんなときには必ず建物の中で過ごすか、もしくは夜通しおきているかといったことをしていないといけない。公共施設、その他企業などの一スペースを専有化の如く占拠することは固く禁じられている。よく言えば24時間営業のファーストフード店においてもそうだ、最近では買い物をしたとしてもその席で眠ることを禁じている店というものは山ほど存在している。簡単に言えば迷惑だからだ、見ている側としても不愉快に感じるものだが、こうしたお客は金さえ払っているんだから何をしても問題ないとして威風堂々のような、立ち振る舞いで自分は間違った事はしていないとばかりに正当性を唱えてくる。困ったものだ、どう考えても社会的にアウトなはずなのに間違っていないと信じ込んでいるから尚のこと性質が悪い。こういう顧客にであった時こそ、ある意味では接客業を専業として行っている人の力量が試されることになるかもしれない。

そういう場合には注意をすれば解決することも出来るだろう、しかしこの作品の中に存在しているホームレスというモノは先ほど紹介した彼らだけではなく、その他にも存在している。中にはある意味でどうしてこんな生活をしているのだろうと疑問に思いたくなるような、そんな人物たちが存在している。

シスターって名前だけど、男だよ

荒川アンダーザブリッジに登場する人物の中の一人に、シスターと呼ばれている人がいる。シスター、これは姉妹を表現しているわけではなく神様に仕えている女僧のことを指している。河川敷にシスターが存在しているなんて、いかにもキリスト教っぽくて慈悲深く敬虔な活動をしている女性なのだろうと感じた方、大変残念なことですが、このシスターと呼ばれているのは世間一般的に想像されやすい存在ではないのです。ではどんな人なのかというと、見た目逞しく身長2mを超えた、美形の男性なのだ。

男なのにシスターっておかしいだろう!っと感じる人も要るだろう、それについては全く否定しなければむしろ共感さえしてしまう筆者も登場人物の名前を聞いたときに絵に描いたような華奢な体つきをしている女性を想像した、しかし実際には主人公のリクよりも巨大だった。当然リクはツッコミを入れることになるが、この人は先ほど紹介したシロや星などとは違って終始リクにはそれなりに見方の位置についてくれるいい人だったりする。ここで無駄にシスターという名前も顔負けな行動をしてくれるわけだが、当然この名前をつけたのも村長である河童の仕業だった。

こんななりだけどいい人と、そこで終われるのであれば尚のこといいのだがそうも行かないのがこの作品の醍醐味だったりする。このシスターが作中にて初登場した際にはなんとサブマシンガンを振るオート射出するといった登場シーンだった。オマケにその顔面には何か鋭利な刃物で切られたような古傷が残されていることでも、明らかに一般人とは思えないようそうなのだが、実はこのシスターは過去に傭兵として活動していた凄腕だったりするのだ。元傭兵ということもあって、シスターらしからぬ修道服の中に武器をしこたま仕込んでいる、河川敷に建てられている教会の地下には核攻撃にも耐えられるほどのシェルターを備えているなど、教会の中には大量の武器庫と化しているといった裏の顔が存在しているのだ。戦場の中を生き抜いてきた人であるため、武器やそれに類似したものを見ると過敏に反応し、さらに命を掛けた熱い戦いなどを見ると普段の感情を読み取ることの出来ない表情には、最高の笑顔を見せるといったように基本的には血なまぐさいことについては大歓迎な人だったりするのだ。今は傭兵として活動していないが、普段からスリルを味わいが為にという恐ろしい理由で、不発弾を抱き枕にしているという命を掛けた睡眠を行っている。

時期については定かではないが、一時期は孤児院で働いてたこともあってお菓子作りなどに関しては得意としている。シスターの作るクッキーに関してはニノやその他河川敷でやっぱり訳有りで暮らしている少年少女たちに非常に好評だったりする。

河川敷にともに暮らしているとある女性とは昔からの知り合いであり、一時期は結婚も考えたほどだったが、その女性はシスターの敵側の人間であり、漏らしてはいけない機密情報を話してしまうという失態を残してしまうのだった。

シスターの昔の知り合いであり想い人の女性

シスターの昔の知り合いであり、河川敷にどうやって作ったのだろうと謎ばかりが残ってしまう牧場で家畜を飼育しており、住民の乳製品などを生産している女性である『マリア』という方がいる。見た目は美人の、それこそどうしてこんな河川敷で暮らしているのだろうという疑問が出てしまうがここではそこまで突っ込まないでおこう。

そんなマリアと初めて出会ったリクだったが、彼女が彼に捧げた言葉は彼の存在を否定するような発言だった。当然初対面の人間なので呆然としているリクに対して彼女は容赦な言葉攻めを繰り出していくのだった。マリアという女性は生粋のサディストであり、彼女の手にかかればどんな存在も自分の存在以下の、虫けら同然存在であるとばかりに表現しているのだ。そしてその対象となるのは男性ばかりで、基本的に彼女に異性としての感情を抱いているシスターを中心に向けられることが多い。しかもシスターからそういった感情を向けられていることをあえて知っておきながら苛め抜くという、ある意味で天然であり本物なのだ。ちなみに、シスターはマリアからの過剰な暴言を受け続けることによって、顔にある古傷から出血してしまうという精神的ダメージの大きさを表現するのだ。そんなこともあってマリアとしては面白いのかもしれない。

サディストとしていじめてこそを本分としているが、一定期間誰も弄らないでいると禁断症状が出始めてしまい、女性でも手当たり次第に罵詈雑言を放つようになってしまう。また、サディストらしく自分がからかわれることを何よりも忌み嫌っており、特にシスターが彼女に対してそうしたことをするとそれまでに見た事のないような苛烈な暴言が飛び交うほど豹変するのも特徴的となっている。

シスターとは昔からの知り合いと紹介したが、何を隠そうマリアもまた過去にスパイとして活動していたこともあって、そのスレンダーな体躯からは信じられないような攻撃力を備えている。そして彼女の得意技として、鋏を一本持つことによって自身の得意技でもある『サ○エ'sファーザー』をその手に持っている。シスターとどちらが強いのかということについて村長は、『風神雷神の如く拮抗して言える』というほどなのだ。○

持つスパイとしてもその腕を買われていたほどだったこともあって、当時の異名として『美しきミサイル迎撃地点』と呼ばれていたこともあるが、基本的にこのころについてはひた隠しにしていることもあり、特に当時の自分を知っているシスターには実力行使を行うほどに過去を暴かれることを頑なに拒んでいる。ただそうしたことなども含めても、今こうして河川敷での生活については本人も非常に楽しくて幸せと語っていることなどから、口に似合わずしっかりと自身で楽しんでいるところは楽しんでいるということだ。願わくばシスターがもう少し彼女との仲が進展するなどを期待したいが、確実にそういった関係に発展したとしても尻に敷かれる事は目に見えているので、なんとも言えない。

シスターを追ってきた少女

明らかに異色過ぎる、というか平々凡々と言った人生とは無縁の生活をしてきた人間だが、まだまだ存在している。それはシスターがかつて働いていた孤児院にいた少女『ステラ』という存在だ。シスターを追って河川敷にやってきた少女は、金髪のツインテールといった可愛らしい外見をしているがシスター直伝の格闘術などを身につけているため、戦闘力は基本的に大の大人が数人がかりになってもかなう事が出来ないほど狂暴的だったりする。そしてそんな攻撃的な内面を象徴するかのように、その本性はヤクザであって物語が進行して行くと同時に広島弁へと完全に移行するという、本物志向の少女だった。

こういった戦闘力を兼ね備えているため、本気を出したシスター相手でもその首を抑えられることのできる人物であるが、その際には普段の華奢な体つきから一変して、世紀末覇者を思わせるような筋肉隆々とした体つきへと変化する。ただその状態になっても、シスターが一途にその想いを寄せているマリアに対して交戦を仕掛けようとしても、それでもマリアに対しては傷1つ付けることができないほどだった。どれだけ強いんだろうマリアさん、と思いたくなってしまう。

河川敷に暮らしてからは、将来的には河川敷で暮らしている住民全員でファミリーになることを目標にしているというが、彼女の目指している椅子は親分であり、そしてゆくゆくはシスターを守れるくらいに強くなりたいという希望を持っているようだ。すでに今からでも十分に守れるような逞しいはずなのだが、まだまだ足りないようだ、この先どんな成長を遂げることになるのだろうと気になりもするが、これ以上強くなっても正直意味がないのではないだろうかと、感じてしまう。