本当に大切なものはなに?宝物はきっとここにある

大企業の御曹司・市ノ宮行(林遣都)は、最も恐れている父親・積(上川隆也)から荒川地区再開発の妨げとなる不法占拠者の一斉退去を命じられる。視察のため荒川に赴いた行は、荒川河川敷の住人であるステラ(徳永えり)と鉄雄(末岡拓人)、鉄郎(益子雷翔)に「ボンタン狩りじゃい!」と襲われ、ズボンを奪われ川に落ちるというトラブルに巻き込まれるが、自らを“金星人”と名乗る金髪でジャージ姿の美少女ニノ(桐谷美玲)に助けられる。“他人に借りを作るべからず”という積から教え込まれた市ノ宮家の家訓に従い、ニノへの借りを返すために「私に、恋をさせてくれないか」と言うニノと恋人になる行。視察も兼ねて荒川に居座ることにした行だが、ここに住むためには村長に名前を貰う決まりがあるという。ニノに連れられて村長に会いに行くと、そこにはどう見ても河童の着ぐるみを着た村長(小栗旬)がいた。そして、"リク"という新しい名前をつけられる。
 ほかにも、星型のマスクをかぶったロックミュージシャン“星”(山田孝之)、シスターの恰好をして銃を持ち歩く“シスター”(城田優)、村のために酪農しているドSなお姉さん“マリア”(片瀬那奈)、変った髪形で農場を営む“P子”(安倍なつみ)など、河川敷の住人は奇怪な恰好をした常識はずれな人たちばかりだった・・・。
最初はとまどいながらもいちいちツッコミを入れるリクだったが、村人全員で踊る河童体操に参加したり、自分を受け入れてくれる「リク歓迎パーティ」に感動したり、どこか儚げなニノに惹かれるようになるにつれ、住人たちのこれまでの生き様を知り、自分の居場所が河川敷にあると思うようになる。星と憎まれ口を叩き合い、ニノとデートをしたりする、ほんのわずかな、ささやかで幸せな日々が続く。
 しかし、一斉退去の期日は刻一刻と近づいているのだった・・・。